今日は「介護予防事業に携わる専門職のための基礎研修会」を受講してきました^_^
介護予防事業の効果的、効率的な展開のためには地域リハの視点で多職種連携に基づいて「口腔」「栄養」「運動」「社会参加」への一体的な取り組みが柱となるとされています。
「口腔」と「栄養」は食習慣(歯磨きといった整容の習慣も含む)
「運動」はそのまま運動習慣
「社会参加」は対人交流や役割といった人とのつながりの中での行動パターン=これも習慣
つまりいずれの切り口からも生活習慣、習慣化の課題に対するアプローチが求められていることになります。
したがって療法士に求められる知識、技術は「習慣化の知識と技術」と言えます。
しかし人の習慣を変えることは容易ではありません。
「バランスのよい食事が大事であることは知っているけど…」
「運動が大事であることは知っているけど…」
「体によくない生活習慣を変えたいとは考えているけど…」
健康のために生活習慣を変える必要性は理解していても、人は現状維持バイアスによってアンビバレンツな状態に陥ってしまい、健康のためのよりよい行動を喚起し、習慣化することは難しいものです。
そこで必要となってくるのが「動機付けの知識と技術」です。
最近「動機付け面接(motivational interviewing )」という領域を知り、勉強しています。

動機づけ面接法 実践入門 「あらゆる医療現場で応用するために」
- 作者: ステファン・ロルニック,ウィリアム・R・ミラー,クリストファー・C・バトラー,後藤恵,荒井まゆみ
- 出版社/メーカー: 星和書店
- 発売日: 2010/05/20
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- クリック: 2回
- この商品を含むブログ (1件) を見る
動機付け面接はアンビバレンツな状態を許容し、援助者の一方的な助言や指導ではなく、対象者の行動変容の資源となる願望、能力、理由、必要性、決意、行動を表現する発言(チェンジトーク)を引き出します。そして対象者自身がコミットメントに基づいて健康のための行動を探索し、見つけ出せるよう支援する面接法です。
動機付け面接については勉強を継続しているのでまた別の記事でまとめていきたいと考えています。
習慣化と動機付けの知識と技術を研鑽して、地域包括ケアに貢献できる療法士を目指しましょう^_^
過去の習慣化に関する記事もどうぞ^_^