blueskycarp’s blog

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作業療法士のための痛み学⑦〜筋肉の痛みについて〜

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一般的に身体の痛みとして訴えられる肩こりや腰痛があります。

 

肩こりや腰痛は心身にかかるストレスの持続により、筋緊張が亢進することで生じると考えることができます。

 

では筋緊張の亢進がなぜ痛みに繋がるのでしょうか?

 

筋緊張の亢進は筋肉の内圧を上昇させます。

 

筋肉の内圧は筋膜にかかる圧力の上昇につながります。

 

筋膜には機械受容器とともに自由神経終末が存在しています。

 

筋膜にかかる圧力の上昇が一定レベルを超える、つまり筋膜を傷つける程度に圧力が上昇すると自由神経終末が発火し、痛みとして脊髄後角に情報を伝える。

 

そして脊髄視床路を通じて大脳に伝達されることで、痛みとして知覚、認知されることとなります。

 

さらに筋緊張の亢進は筋肉内の血管の圧迫→血流の低下→発痛物質の産生による痛みも引き起こすことになります。

 

つまり筋肉の痛みは筋肉組織の圧力の上昇と虚血による侵害受容性疼痛であるといえます。

 

 

肩こりや腰痛は直接筋肉をストレッチ、マッサージし循環の促進と内圧の軽減を図るだけでなく、心身にかかるストレスを軽減させることも必要となります。

 

 

作業療法士は対象者の生活環境・作業環境の調整、ストレスに対するコーピング技能、運動の習慣化を促すための助言と支援を提供することも、筋肉の痛みを軽減するアプローチにつながると考えます。

 

 

 

次回作業療法士のための痛み学⑧では慢性疼痛治療ガイドラインの要点についてまとめます。

 

参考文献

痛みの考えかた   しくみ・何を・どう効かす

痛みの考えかた しくみ・何を・どう効かす