こんにちは^_^作業療法士のblueskycarpです^_^
作業療法士は心身の状態、生活環境、生活の仕方を改善・工夫してよりよい生き方を支援する(健康と幸福を促進する)リハビリ専門職です。なお作業療法の定義は以下のリンクを参照ください。
さて座りすぎの悪影響が報告されています。2012年のオーストラリアの研究では、座る時間が長ければ長いほど(8時間以上)死亡リスクが高まるとの報告がなされました。そして特に日本人は欧米諸国よりも特に座っている時間の長い国民であること(平均7時間、長い人で10時間)が国際調査でも明らかにされています。座りすぎによって身体の血流循環が停滞し、肩こり、腰痛、疲労感などの不調を感じやすくなります。その結果仕事の現場では生産性や創造性の低下を招く要因になります。
作業療法士は医療福祉分野で患者、利用者の座る姿勢や環境(車椅子、シーティング)について支援し、座りすぎによる生活や健康への悪影響を医学に基づいて改善、最小限にする知識や技術も有する職種です。そんな作業療法士が提案する座りすぎ対策を以下に提案します。
①立ってデスクワークをする環境を整える
スタンディングデスクの導入、もしくは高さ調整可能な作業テーブルを導入し、立位でのデスクワークが可能な環境を用意します。
簡易、安価なものでは以下の商品がおススメです^_^

Levit8 (L) バソコンスタンド スタンディング用折り畳みデスク 長時間のパソコン作業 猫背 肩こり
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② 座っている姿勢をこまめに変える
足を組む、足の組み替えをする、椅子の高さを変える、頬杖をつく、背伸びする、体を捻るなど意識的に姿勢を変えて身体にかかる力学ストレスを分散させましょう(^-^)
③座っている姿勢を適度に変える環境を用意する(グッズの利用)
最近発売されている姿勢サポートグッズを使用してみます。姿勢サポートグッズは力学的に整った姿勢を補助してくるとともに、やや前後左右に不安定に設計されている(動きやすい)ため、腰や臀部にかかる力学的ストレスを動くことで前後左右にうまく分散できることが期待できます。いくつか試用してみてのオススメは以下の商品です。

MTG(エムティージー) Style AIR BS-SA2221F-N インディゴブルー
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④適度に歩いて移動する
特に仕事への集中力がきれたタイミングでデスクから離れて室内や屋外を短時間歩いて移動します。歩くことで力学的ストレスを分散し身体の循環を改善できます。また特に屋外、自然がある環境を歩くことで注意力をリセットし集中力を回復することも期待できます。
いちばん大事なのは同一姿勢を長時間続けないことです。いくら力学的に正しい整った姿勢でも長時間続ければ偏った身体部位への力学的ストレスが蓄積し循環不全が生じます。こまめに座る姿勢を変える、立位をとる、移動する、その為の環境を整えるといった対策で、座りすぎによる健康への悪影響を最小限にすることが期待できます^_^