blueskycarp’s blog

作業療法士による人々の健康と幸福を促進する為のブログですm(_ _)m

価値観を捉えてその人らしさを支援する

 「 その人らしさを支援する」とは、以下の書籍では「対象者の価値観を実現できる作業ができるように支援すること」とされています。

高齢者のその人らしさを捉える作業療法

高齢者のその人らしさを捉える作業療法

 

  では価値観を捉えるにはどうすればいいのでしょうか?

 

  価値観とは簡単に表現すれば「生活や人生において大事、大切に思っていること、していること」と表現できます。そして価値観は過去、現在、未来といった時間軸の中で置かれた環境、状況の中で変化するものとされています。対象者の価値観を把握するには、過去の生活習慣、現在の置かれた状況(疾病、機能障害の有無・程度)、未来の生活様式・環境を踏まえる必要があります。

  以下にあげる視点やツール、治療概念を使う、学習することで対象者の価値観を把握し、その人らしい支援につなげることができると考えています。

 

①マズローの欲求階層モデル

  今現在の価値観を捉えるのに役立つ視点であると考えています。価値観は環境の影響を受け、欲求段階に大きく依存するとされています。特に急性期や回復期の段階で疾病、機能障害を抱えている対象者であれば、まずは一番基底にある生理的欲求や安全欲求に根ざした価値観による行動選択をする、求めていると考えることができます。まずは生理的欲求や安全欲求を満たす関わり、作業の可能化・参加への支援を行うことになります。

 

②価値観リスト

  対象者のこれまで、これからの価値観を捉えるためさまざまな価値観が提示されているリストを活用して、抽象的な価値観というものを捉えやすくすることができます。対象者とリストを使って面談、対話し、選択された価値観を実現できる作業を考え、実践する支援が行いやすくなると考えています。以下に知っている範囲でのリストと関連リンク、書籍を提示ておきます。

・38のアイデンティティ

www.lifehacker.jp 

達成する力―世界一のメンターから学んだ「目標必達」の方法

達成する力―世界一のメンターから学んだ「目標必達」の方法

 

・パーソナルバリューリスト

www.google.com

・価値評定スケール

最高の体調 ~進化医学のアプローチで、過去最高のコンディションを実現する方法~ (ACTIVE HEALTH 001)

最高の体調 ~進化医学のアプローチで、過去最高のコンディションを実現する方法~ (ACTIVE HEALTH 001)

 

 

③アクセプタンス&コミットメントセラピー(ACT)

  ACTはマインドフルネスを基盤とした価値志向型の行動療法です。自らがコントロールできないことを受け入れ(アクセプタンス)、自分の人生を改善し豊かにする行為に強い意志をもっと関わること(コミットメント)をコンセプトにしています。セラピストは最も大切な価値を明らかにする手助けをし、そこで得られた知識を使って、対象者が関わると決めた行為、つまりコミットされた行為ができるように支援するアプローチであるとされています。

  ACTは心理療法、認知行動療法の手法・考え方ですが、その介入方法の中に価値観を捉える支援が含まれています。その人らしさを支援する、作業療法を提供する上で有用であると考え個人的に勉強しているところです。対象者の価値観を捉えて、その人らしさを支援できる作業療法士になれるよう、今日も研鑽中です

ポジティブ心理学,ACT,マインドフルネス -しあわせな人生のための7つの基本-

ポジティブ心理学,ACT,マインドフルネス -しあわせな人生のための7つの基本-

  • 作者: 小原圭司,トッド・B・カシュダン,ジョセフ・チャロッキ,川口彰子,伊井俊貴,中神由香子,岩谷潤,木山信明,須賀楓介
  • 出版社/メーカー: 星和書店
  • 発売日: 2019/04/26
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
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