blueskycarp’s blog

作業療法士による人々の健康と幸福を促進する為のブログですm(_ _)m

父親に対する作業療法

 

  昨年から遠方に暮らす両親の健康管理のサポートを行なっています。74歳の父は退職後ガンが見つかり何度かの入院で放射線治療、抗がん剤治療を受けました。幸い寛解してきましたが今後も通院治療が必要です。68歳の母は長年患っているうつ病が悪化し半年間入院しています。今は薬の副作用でセルフケアはなんとかできますが家事は困難になり発語がうまくできない状態です。2人とも病気を患い見るから老けてしまいました。

 

 先日父が車で事故をしたとの連絡が同居する弟からありました。幸い物損事故で大事に至りませんでしたが、原因が眠剤の服用ミスで酩酊状態での運転だったようです(アルコールは検出なし)。父は長らく看護師をしており夜勤勤務の影響からか睡眠リズムが崩れ眠剤を常用している状態でした。退職、病気、老化などによる影響で眠剤の服用管理にもミスが出ているようでした。

 

  僕は仕事を休ませてもらい、3日ほど生活状況の評価と必要な環境調整、支援体制の検討、構築を図るため帰省しました。運動(活動)、睡眠の改善を図る必要があると判断し父に対する作業療法プログラムを考案しました。起床時近隣コンビニへの朝食の買い物がてらのウォーキング、父の興味関心に基づいた10個の日中活動の設定(自己選択して実施できるように複数の選択肢を設定)、就寝前のルーティンの設定をしました。また地域包括支援センターに出向いて運動機会の設定(介護予防教室への参加)と日中活動のためのボランティア活動への参画も相談しました。

 

  父は人的資源が比較的豊富な人です。精神科領域で長く務めた看護師としての経験、そして趣味として取り組んでいた水墨画(師範の免許もあり芸術年間にも載っています)としてのスキル、そば打ちのスキル、どじょうすくい踊りのスキルなどを活かして社会とのつながりの維持、他者貢献できるような場面設定と動機付けを図ってみました。

 

  父が一番気乗りしていた活動は水墨画の小品を外国人対象にネット販売するという活動です。ネット環境の整備は僕がする予定です(ちなみに甥っ子、父からすれば孫が外国語大卒で英語ができるのでいろいろ相談する予定です)。

 

  あとはプログラムを実践し、習慣化を促す必要があります。当面LINEでのテレビ電話で毎日状況確認する予定にしています。

 

  若い時は想像していなかったことですが、団塊世代の両親の健康管理、介護予防のために作業療法士としての経験や知識、スキルがここに来て役立っているところです。病気を抱えるため明るい展望は難しいですが、両親のためにできることを作業療法士として取り組んでいきます。