blueskycarp’s blog

作業療法士による人々の健康と幸福を促進する為のブログですm(_ _)m

訓練が終わった後の対応

  僕の職場(回復期)はセラピストが患者さんの訓練の送迎も含めて対応をしています。訓練が終わると患者さんを病棟へと誘導します。患者さんによってデイルーム、食堂、ベッドで安全に過ごせるように最後まで対応します。今回の記事では特に重度の機能障害のある方のベッドに戻ってもらう時の対応について、僕の考えと実践をまとめます。

 

   僕は機能障害が重度で、自力で寝返り、起居できない方の場合、ベッドに戻った際には側臥位で終了するようにしています。理由は仮に背臥位で終了すると、その後自力で姿勢変換することが困難になるためです。自力で姿勢変換できないことで、身体背部組織の循環不全によって、脊柱の可動性の低下、背部の筋肉の萎縮、褥瘡形成など負の側面を助長してしまうからです。一方で側臥位であれば、少しの力で前後に重心移動、姿勢変換が可能になり、自身での苦痛の回避や徐圧動作が可能になります。機能障害が重度であっても無意識的に、体動できる姿勢で、訓練後の休息時間を過ごしてももらうことが、その後の機能改善に寄与できると考えています。

 

   終了時の側臥位設定のポイントは、①支持面になる方の肩甲帯が十分にプロトラクションしていること(肩甲帯を体幹からしっかり引き出した状態)、②両股、膝関節を屈曲位にして骨盤が安定している状態にすること、最後に上側の肩甲帯を弱い力で前後に押した時、その刺激に応じてゆっくり可動できる、という3点です。また適宜枕の高さやポジショニングピローも使って、自身で動ける余地のある設定を図っていきます。

 

  セラピストが関わることのできる時間は、回復期で最大3時間です。特に機能障害が重度の方の場合は、それ以外の21時間の過ごし方についてもセラピストとしてできることを考え提供することが、患者さんの機能回復とその先の活動、社会参加に重要であると考えています。