blueskycarp’s blog

作業療法士による人々の健康と幸福を促進する為のブログですm(_ _)m

家屋調査のコツ

  対象者の退院後の生活状況をリアルに確認でき、より生活に即した支援、作業療法を提供する上で家屋調査は、絶好の機会になります。ただ絶好の機会ですが、現実には時間的な制約があり、効率よく実施する必要があります。今回は効率よく効果的に実施する為のコツについてまとめてみたいと思います。

 

コツ①同行するスタッフとの役割分担を事前に行なう

  僕の職場は基本的に担当のPT、OT2人で家屋調査を実施しています。事前に一方が対象者の生活動作の誘導・確認や家族、ケアマネジャーなどへの説明・調整を担う役、もう一方が自宅の構造の把握作業(写真撮影、採寸など)を担う役に分けて対応するように、役割を分けて動くようにしています。ただ前者の役割は、安全に動作を誘導できる技術と説明・調整能力の高さが要求されるので、若いスタッフとの同行の際には僕が前者を担い、若いスタッフに後者をお願いすることが多いです。

 

コツ②まずは生活動線を確認する

  僕の経験では多くのケースで自宅(玄関)の出入り→居室までの移動→居室内の移動(寝室であれば起居や移乗も含む)→食事場所への移動→トイレへの移動とトイレ動作→浴室への移動と浴槽での出入りという流れで、生活動線を確認していくことが多いです。もちろんケースの動作能力や物理的環境によって変わることはありますが、イメージとしては自宅に帰宅した日の動作の流れを考えることが多いです。また朝起床してからの動線をイメージして確認する場合もあります。いずれにせよ、各生活空間を使用する流れを意識した動線で確認することが効率的であると考えます。

 

コツ③対象者の心身の状況、自宅生活での要望や心配事などの確認を行ない、対象者、家族、ケアマネジャー、業者との共通理解を図る

   コツ②生活動線を確認する流れで、居室で一旦落ち着いてから、現在の対象者の心身や動作能力説明し、自宅生活を行う上でのリスクや要望、心配事を確認します。多くのケースで自宅内での転倒が不安として上がるでの、まずは安全に自宅で生活できるための設定を確認していくことになります。このような共通理解を図っておかないと、各職種で自宅生活のための視点や論点、確認事項がバラバラになり、話がまとまらないことがあります。自宅生活を送る上で最低限必要な動作環境を物理的、人的に確認し、他職種で意思決定するためには、共有のための時間、場面設定は欠かせません。

 

コツ④業者の方の知恵を積極的に活用する

  特に福祉用具や改修業者の方は、セラピストよりもたくさんの情報、引き出しを持っておられることが多いです。セラピストは対象者の動作能力を実際に提示する役割に回って、その能力にあった道具の種類や位置、設定、改修の方法について業者の方の提案をもらうことも効率よく、家屋調査を実施するには有効であると考えています。

 

  以上、家屋調査をより効率的に行うコツについてまとめてみました。セラピストは家屋調査や家屋改修を担う中心的な役割を果たす存在であると思いますが、役割を果たすためにも他職種の力をまとめたり、引き出すことも大事であると考えます。そのことがより効率的、効果的な家屋調査につながると考えています。