blueskycarp’s blog

作業療法士による人々の健康と幸福を促進する為のブログですm(_ _)m

風船を投げる技術

 現在、見学実習で1年生の学生さんの対応をしています。

 

見学実習ですが患者さんの四肢や姿勢のサポート、輪っかの提示など極力臨床に参加してもらって、だだの見学(見物)にならないような設定をしています。

 

今日は、座位の制動能力の学習のため、風船を打ち返すという課題を患者さんに提示し、見学してもらいました。

 

ここでも僕は患者さんの姿勢のサポートを、学生さんには風船を投げてもらうという役割をお願いしました。

 

 

 僕は実習で学生さんに風船を投げてもらう役割をよくお願いします。

 

これまでの経験で、多くの学生さんは風船をうまく投げることができません。

 

うまく、というのは僕が患者さんの座位能力の評価に基づいて潜在性を引き出すためにお願いした方向、距離に、という意味です。

 

多くの学生さんは距離がオーバーする傾向にあります。

 

方向も一定しません。

 

また患者さんの構えが整わないうちに投げてしまうこともよくあります。

 

学生さんは案外うまく投げれないことに困惑、びっくりすることが多いです。

 

僕は風船を投げるといった何気ないことの中にも、セラピストとしての技術が必要であることを伝えるようにしています。

 

 上記のような経験の後は、よりうまく投げるための手・指の使い方、風船の特性に基づく持ち方、投げるタイミングを計るための観察のポイント、投げる前の初動について、ポイントを学生さんに伝える(デモンストレーションと説明)ようにしています。

 

そして患者さんとともに反復練習することで、徐々に風船をうまく投げることができるようになります。

 

セラピストが現場で行なっている何気ない所作の中には、患者さんの回復を促すためのさまざまな配慮や、工夫が隠されていること、そしてそれが患者さんの評価と学問的背景に基づいて行われていることを、少しずつ伝えるような実習になるように心がけています。