blueskycarp’s blog

作業療法士による人々の健康と幸福を促進する為のブログですm(_ _)m

臨床実習がうまく遂行できるために必要なこと

  今日は第24回広島県作業療法士学会でした。僕は久しぶりの参加で、ポスター発表をしてきました。演題名は「実習指導者の学生指導における配慮についてーより効果的な臨床実習を支援するための職場体制づくりにむけた予備調査ー」でした。

 

  臨床実習のあり方が変わっていく昨今ですが、実習指導において指導者がどういう配慮を行なっているかを、僕の職場のスタッフにアンケート調査を実施して、明らかにしました。そしてその配慮に応じた職場支援のあり方を提案するという内容でした。アンケートから指導者は8つの配慮①学生の健康管理②学生の時間管理③ポジティブな経験のための状況設定④対象者に対する不利益の軽減⑤他部署との調整⑥評価および介入における効果的、タイムリーな情報・技術提供⑦多様な経験ができるための場面設定⑧指導者自身の時間管理、が抽出されました。

 

  実習指導者は学生指導において実に多くの配慮を行なっていることがわかりました。一方で多くの配慮を要するということは、指導者の特性や状況によっては負のストレス誘因となることが危惧され、効果的な実習の遂行が難しくなることも予想されます。そのような事態を避けるためにも、指導者個人の指導能力、調整能力だけに依存しない、職場としての支援体制が必要であると提案させてもらいました。

 

  今回の発表はフリーディスカッションで、フロアの方と割とラフな形で感想や意見を聞くことができました。そこで聞かれた内容は、どう指導していいか悩むことが多い、職場としての支援は乏しく一人で抱えてしまっている状況があるという意見を多く聞きました。また実習指導者研修もどういう人選で、どういう枠組み(出張で予算化すべきか、個人の意向に任せるか)で行くべきかも悩んでいるとの感想も聞かれました。僕の職場は組織として対応するための仕組みや文化を整えつつあるのですが、そういった組織としての臨床実習を支える仕組み、文化が整っていない職場が、割と多いのではという感覚を持ちました。

 

  僕の意見としては、上記にも述べたように、個人の意欲や指導能力、調整能力に依存した形ではなく、職場全体として臨床実習を指導者および学生両方を支援できる仕組みが必要であると考えています。臨床実習がうまく遂行できるためには、学生の能力、指導者の能力とともにそれを取り巻く環境として職場のフォロー体制(実習指導マニュアルの整備、指導者研修の受講計画、臨床業務と実習指導の業務負担のマネジメントなど)の整備が必要と考えています。