季刊「脳卒中リハビリテーション」04 脳卒中リハにおける目標設定を読みました。これから、そしてこれからも脳卒中リハに関わるセラピストにとって必読の内容であることに間違いありません^_^

「脳卒中リハビリテーション」 第1巻第4号 (geneーbooks)
- 作者: 株式会社gene
- 出版社/メーカー: 株式会社gene
- 発売日: 2019/02/15
- メディア: ムック
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本文の中でも語られていますが、目標設定に焦点を当てた教育、書籍、研修会は十分でなく、僕の記憶や経験でも取り残されていた領域、トピックであると思います。
総論から急性期、回復期、生活期の目標設定について、現代の作業療法を牽引する5人の先生方による執筆となっています。エビデンスや対象者の背景の理解に基づいたとても具体的でバランスのよい、共感すべき内容となっています。
ただ一点、あえて批判的に評価するならば、執筆者がすべて作業療法士であるところです。僕自身作業療法士なので内容自体は推奨すべき、多くの方に参照して実践してもらいたいものです。
一方で目標設定は作業療法士だけの課題ではなく、対象者も含めたチームの課題です。医師、看護師、介護士、ソーシャルワーカー、理学療法士、言語聴覚士の方の視点、考え、経験が反映されていないことが残念に思うところです。もちろん書かれている内容はどの職種にも普遍的なものであることに違いありません。その普遍的な内容を共有するためにも他職種での編纂がなされていればなと思うところです。
もちろん商業誌として編集、紙面上の制約があるので編集者の方もやむ得ない選択、構成だったかもしれません。個人的に他職種で構成された「脳卒中リハにおける目標設定2」の出版をいつの日か期待しています^_^