堀江貴文氏(以下ホリエモン)の本を読みました。
彼の言説はとてもラディカルで、好き嫌いが分かれるところかもしれませんが、いくつかの主張は僕の生き方、働き方に影響を与えています。そしてすべての書籍を読んだわけではないですが、いくつかの書籍で彼の主張はアランやラッセルなどの幸福論で述べられることと通じる内容があると感じています。
主張その①〜やりたいことをやる〜
AIの発達で労働から解放される世界が来ること予見して、本当にやりたいことを見つけ、自分の時間を生きることを主張しています。人生の4分の3を学校と労働という他者に時間の主導権を握られた生き方ではなく、本当に自分がやりたいことに自分の時間を使う生き方を勧めています。
やりたいことをやることでポジティブ感情、快楽を経験します。ポジティブ感情はセリグマン、快楽はベンサムが主張したように人生を幸福せしめる不可欠な要素です。
主張その②〜頭で考えるより、まず行動せよ〜
何度もバットを振る、何度も打席にたつ、つまり考えるのではなく行動を優先することが成功、幸福につながる生き方であること主張しています。これはアラン、ラッセルも述べていることです。体を使わず頭で考えすぎる、内的な世界(情念、思考)に自己没頭する生き方は幸福をもたらさないとしています。ホリエモンは知識→行動ではなく行動→知識という図式で、体を使う生き方を勧めています。
主張その③〜今を生きよ〜
思考が優先する未来に縛られた生き方からの脱脚を主張しています。「未来を予測するな、今だけを生きろ」と強く主張しています。これもアラン、ラッセルなどの哲学者がとく幸福論、そしてセリグマンなどの心理学者がとく幸福論、そしてマインドフルネスの思想に基づく幸福論にも共通して語られる主張です。さらにホリエモンは「子供のように真の今を生きる、それも熱心に」と主張し、やりたいこと、好きなことに没頭することを勧めています。没頭はまさに、エンゲージメント、フロー体験、マインドフルネスの重要な要素になります。
以上ホリエモンの3つの主張を整理していました。ホリエモンの主張はそのまま様々な幸福論と重なる内容であると考えています。これからの彼の言説に注目していこうと考えています^_^