blueskycarp’s blog

作業療法士による人々の健康と幸福を促進する為のブログですm(_ _)m

セラピストの腰痛対策

  僕自身若い頃、20代の頃は腰痛を抱えて仕事をしていました。就職して3〜4年目くらいから鈍痛があったと記憶しています。当時は老健で100人くらいの入所者さんのリハ(離床のためのレク、少しの機能訓練、看護介護職の方々へのADL指導など)をやっていました。寝たきりの方を起こして移乗する介助をけっこうしていましたので、技術不足で腰に負担がかかっていたかもしれません。

 

  ただ今思うのはそれ以外のストレスが要因で腰痛になっていたと考えています。当時の僕は血気盛んであったこともあり、同じ職場のスタッフ(特に看護介護のスタッフの方々)を心の中で攻撃していることが多々ありました。決して言葉にしたり、態度や表情には出すことはしませんでしたが(出していないつもり)、「あんな関わり方はだめだ、ひどい」「俺のほうがいい関わり方をしている」「俺だったらあんな関わり方はしない」「こんな環境でOTひとりでなにができる…」「ほかのスタッフはリハビリを理解していない」など他責思考で仕事をしていました。

 

  他責思考つまり、心理社会的要因で腰痛を抱えていたと今は考えています。7〜8年目には喘息(夜間になると咳が止まらなくなる)や過呼吸(夜中に突然なる)になることもありました。他責思考は無意識に交感神経を優位にさせて、血管を収縮させることで自分の体を痛めつけていたのだと思います。

 

   その当時は作業療法士としての引き出しも少なく、看護師、介護士の方の背景や、役割、限界についての理解も不十分で、まさに信念対立の中で仕事をしていたのだと思います。

 

   幸い今は、腰痛や喘息、過呼吸はありません。セラピストとしての身体の使い方の効率化(介助技術の向上)、そして思考、視点の拡がり(マインドフルネス、レジリエンス、ストレスコーピング、信念対立解明アプローチ)で、他責思考は少なくなったことが好影響していると思います。

 

   セラピストの仕事は知的労働であり、肉体労働であり、感情労働です。ただ卒前にそれらにうまく適応するための教育は不十分ではないかとも思います。腰痛に対する理解や対処に限らず、仕事を健やかに続けるため、セラピスト自身の心身を良好に維持するための知識が不足していると思います。

 

    心身を痛めたり、病んだりしないで、心楽しく仕事をするには、自身の技術と思考の幅を広げていくことが役に立つのではないかと考えています(シングルケースですが)。

 

   心理社会的要因に基づく腰痛の理解を促進する書籍を紹介させていただきます。

慢性疼痛の権威である北原先生が一般向けに書かれた書籍です。

日本の腰痛 誤診確率80% (単行本)

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 下記はすこし古いですが、参考文献が豊富で信頼度の高い内容です。

腰痛ガイドブック 根拠に基づく治療戦略(CD付)

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  • 作者: 長谷川淳史,田中敦子(CDナレーション)
  • 出版社/メーカー: 春秋社
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 こちらも古いですが、腰痛の心理社会的要因を理解する上で役に立ちます。

腰痛は<怒り>である CD付

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