blueskycarp’s blog

作業療法士による人々の健康と幸福を促進する為のブログですm(_ _)m

作業療法

価値観を捉えてその人らしさを支援する

「 その人らしさを支援する」とは、以下の書籍では「対象者の価値観を実現できる作業ができるように支援すること」とされています。 高齢者のその人らしさを捉える作業療法 作者: 籔脇 健司 出版社/メーカー: 文光堂 発売日: 2015/03/20 メディア: 単行本 こ…

立ち上がり動作の観察のコツ

立ち上がり動作は基本動作でありPTの守備範囲です。しかしトイレ、入浴、更衣などの生活動作ではそれらの動作を立位で遂行するための通過動作として必要であるため、OTとしてもその遂行度を評価できる必要があると考えています。 今回は下肢の筋力はあるのに…

ROMexのコツ②〜ボジティブな機能を活かす方法〜

新人さん向けにROMexのコツについて指導したことをまとめてみます。 ROM exでは可動域の拡大を意図して、最終域で筋肉や軟部組織をストレッチする方法が一般的、標準的なアプローチであると考えています。ただその方法で可動域が拡大できればいいですが、う…

父親に対する作業療法

昨年から遠方に暮らす両親の健康管理のサポートを行なっています。74歳の父は退職後ガンが見つかり何度かの入院で放射線治療、抗がん剤治療を受けました。幸い寛解してきましたが今後も通院治療が必要です。68歳の母は長年患っているうつ病が悪化し半年間入…

生活期を見据えた回復期リハのあり方

これからの回復期リハは将来の入院期間の短縮を見越して訪問リハ、外来リハ、通所リハ、地域包括ケアといった生活期のリハを見据えた関わりが重要であるとされています。回復期リハの入院期間だけで対象者の回復、健康、幸福の促進を完結させることはできま…

あぐらでROMex

先日新人さんにROMexのこつを指導しました。具体的には肩甲骨の動きの評価と評価に基づいた動きの引き出し方について指導したのですが、肩甲骨の動きや動きを邪魔している組織がよくわからないとのことでした。 わかるようになるポイントとして、手を柔らか…

給料は増えなくとも収入は増やせる件

ツイッターで「理学療法士は勉強会に行っても給料増えないよ」とのツイートがありました。 作業療法士も同じです。いくら本を読んだり、研修に行って技術を身につけても、それに応じて給料が上がるわけではありません。医療という枠組みの中で働くことの多い…

作業療法士の為の幸福学⑩

作業療法士の為の幸福学⑩、今回は作家、橘玲氏の以下の書籍に基づいています。今回の幸福学は対象者の幸福というよりも、自身の人生設計を考えためのヒントになる内容です。 幸福の「資本」論―――あなたの未来を決める「3つの資本」と「8つの人生パターン」 …

希望とは何か?

「リハビリでの希望は何ですか?」「希望は何かありますか?」 臨床でよく耳にするやりとりです。 希望とは何か?最近「希望学」という学問領域があることを以下の書籍で知りました。2005年に東京大学で希望のもてる社会とはどんな社会かを明らかにする学問…

端座位練習のコツ②

前回記事、端座位練習の記事が好評だったので、今回は後方へのつっぱりが非常に強い方の端座位練習のコツ(誘導の仕方)についてまとめてみます。 特に脳損傷後、全身状態が安定せず長期臥床状態で回復期に転院してこられた方に多いと感じています。座位に誘…

端座位練習のコツ

今回は端座位練習のコツについて具体的な手続きを記述しながらまとめてみます^_^ 昨日代行で入院間もない70代左片麻痺の男性を担当しました。意思疎通は可能ですが、手足の麻痺は重度で車椅子座位でも左に体が傾いています。申し送りではプッシャー現象があ…

作業療法士の為の身体接触と動作誘導のこつ

作業療法士は対象者さんの生活動作を再構築し社会参加を実現するために、身体ー環境ー作業の3つの側面から介入し問題解決を図っていきます。介入モデルにはには回復モデル、代償モデル、習得モデルがあり、適宜目的と状況に合わせてモデルを選択していきます…

作業療法の理解を促進するYouTubeチャンネル

今回は僕がお薦めするYouTubeチャンネルの紹介です。いずれも短い時間でラジオ感覚、ながら学習できるコンテンツです。 www.youtube.com まずは吉備国際大学准教授の京極先生のチャンネルです。圧倒的な知識と臨床研究に基づく作業療法に関する動画はさるこ…

京極先生を追っかける

圧倒的な勉強量と守備範囲の広さ、情報発信力を兼ね揃える吉備国際大学の京極先生の動向を、常にフォローして、周りの人にお薦めしています。 京極先生を知ったのは信念対立解明アプローチの理論書です。 医療関係者のための信念対立解明アプローチ: コミュ…

家屋調査のコツ

対象者の退院後の生活状況をリアルに確認でき、より生活に即した支援、作業療法を提供する上で家屋調査は、絶好の機会になります。ただ絶好の機会ですが、現実には時間的な制約があり、効率よく実施する必要があります。今回は効率よく効果的に実施する為の…

作業療法をどう説明するか?

今日は作業療法を勉強する1年生さんが2時間という短い時間ですが見学に来てくれました。前半は上司が病院全体とOT室の概要を説明。僕はその後OT室での臨床場面の見学の対応をしました。実際に患者さんが作業療法を取り組んでいる様子を遠目に見てもらいなが…

認定作業療法士は取得すべきか否か

認定作業療法士(専門作業療法士)の取得を皆さんはお考えでしょうか?かくいう僕は認定作業療法士の取得どころか、現職者共通研修さえも終了していません。その理由は以下のとおりです。 ①協会の研修を受講する、認定作業療法士を取得するインセンティブを…

ROMexのコツ〜ダイナミックタッチ〜

身体障害領域の作業療法では、患者さんの機能を最大化(機能障害の軽減)し、望まれる作業を実現するための手段として可動域、運動性の拡大を図る技術が引き出しとして必要となります。一般的にROMex、ストレッチ、リリース、モビライゼーションなどど表現さ…

風船を投げる技術

現在、見学実習で1年生の学生さんの対応をしています。見学実習ですが患者さんの四肢や姿勢のサポート、輪っかの提示など極力臨床に参加してもらって、だだの見学(見物)にならないような設定をしています。 今日は、座位の制動能力の学習のため、風船を打…

医学モデルに基づく実践と作業に基づく実践

昨日の第24回広島県作業療法学会、テーマは「作業療法の道しるべ」でした。日々の臨床で作業療法の進むべき方向性、あるべき姿に悩む作業療法士の指針になるべく、テーマ設定されたとのことです。 学会講演では「理学療法は運動を通じて人生を取り戻す。作業…

成長を内省する

僕の職場では今年度の振り返りと、振り返りに基づいた次年度に向けた準備(目標設定)を進めています。今年度は診療領域、人材育成領域、実習領域、業務管理領域に分けてその取り組みを振り返り、次年度の取り組みを話し合っています。 それと同時に各スタッ…

洗体動作は素手か?タオルか?

今日は2人の片麻痺患者さんの入浴訓練を実施しました。入浴場面での介入は更衣動作、洗体・洗髪動作、浴槽移乗での身体の使い方(手の使い方、姿勢コントロール)や筋肉の働きをよく確認できるので、身体機能の評価も兼ねてしばしば介入します。 洗体動作は…

訓練拒否への対応②〜行動経済学の知見に基づいて〜

療法士であれば誰もが経験する対象者の訓練拒否への対応について、今回は行動経済学の知見に基づいて、その理解と対応についてまとめます。 そもそも経済学は人々が、いつ、どこで、誰が、何を、なぜ、どのような方法で「意思決定」「行動選択」するのかを解…

訓練拒否への対応①

訓練拒否という事態は、療法士であればだれもが経験し、事態が継続すれば頭を悩ませる問題です。誰もが経験する問題ですが、その対応については十分に卒前、卒後ともに教育がなされていないのではないかというのが僕の見解です。そのため昨年末に職場(リハ…

運動学習を促進するための休息・睡眠

年齢を重ねてきて、休日に平日よりゆっくり朝寝坊しようとすると調子が悪くなるようになりました。若い頃は昼まで寝ていたのに、今は9時が限度です^_^ さて、休息・睡眠の有無、質がリハビリテーション、運動学習に影響を及ぼすことが研究でしめされています…

脳卒中リハにおける目標設定

季刊「脳卒中リハビリテーション」04 脳卒中リハにおける目標設定を読みました。これから、そしてこれからも脳卒中リハに関わるセラピストにとって必読の内容であることに間違いありません^_^ 「脳卒中リハビリテーション」 第1巻第4号 (geneーbooks) 作者…

ホリエモンの幸福論

堀江貴文氏(以下ホリエモン)の本を読みました。 バカとつき合うな 作者: 堀江貴文,西野亮廣 出版社/メーカー: 徳間書店 発売日: 2018/10/26 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 彼の言説はとてもラディカルで、好き嫌いが分かれるところかもしれ…

問題解決型アプローチと解決志向型アプローチ

作業療法は対象者が抱える生活、経験上の問題を解決・解消し、よりより生活・経験を支援する方法論、技術であると考えています。 問題を解決するにあたってのアプローチは2つあるとされています。 一つは問題の原因を分析、特定し、その原因を解消することで…

回復期の作業療法士として参加しておきたい研修情報(西日本に偏向ぎみ)

昨今はさまざまな研修会があるので、どんな研修に参加すべきか戸惑う若い作業療法士の方もいるかもしれません。 僕たち回復期の作業療法士が提供するサービス、支援は実践的な技術であるので、座学による情報のインプットだけに終始せず、技術のアウトプット…

その人らしさとは?

その人らしい生活、作業を実現するための作業療法をずっと探索して提供しようと試みてきました。 ただその人らしさがいまいち理解できずにいました。以下の京極先生のユーチューブ動画で、その人らしいとはどういうことか明確になった、理解が深まったと感じ…